低用量ピルと聞いて、どんなイメージがありますか。以前ピルを取り巻く話題には、「服用すると体調不良になった」「太りやすくなる」という声が上がっていました。
果たしてそれは、事実なのでしょうか。もし服用を検討しているなら、副作用についても知っておきたいですよね。
特に太るかどうかは、女性にとって一番重要なポイント。もし生理痛が緩和できても太るのであれば、服用を続ける上で戸惑ってしまうでしょう。
では副作用のについてまとめたので、確認してみてください。
低用量ピルの副作用について
人によって個人差はありますが、吐き気やむかつき、頭痛、むくみ、乳房の痛みといった症状が現れると言われています。まだ一時的な症状の一つには、不正出血もあります。
このような症状が現れるのは、飲み始めてから1~2ヶ月です。身体がまだ慣れていないため、副作用が生じると考えられています。
また低用量ピル=太ると感じている女性もいるようです。太ったと感じるのは、副作用の一つにむくみ症状があるから。むくみは脂肪が増えたのではなく、体内に水分が溜まっている状態です。
しかし体重が増加することもあることから、太ったように感じてしまってもおかしくはありません。
しかし軽度の症状であれば、時間とともに落ち着いてくるので大丈夫です。また近年の低用量ピルは、主成分の量が調整され副作用が現れにくくなっています。
どうしても症状が辛いと感じるときや、長期的に続くようであれば医師に相談してみましょう。
不正出血が起ったらどうする?
服用を始めた人の約20%に、不正出血が見られるとされています。つまり、不正出血が起こっても珍しいことではありません。
ピルを飲んでいる間、子宮内膜の増加が抑えられます。そして休薬期間中に、子宮内膜が剥がれて生理が生じるのです。服用を始めたばかりの頃は、もともとの生理周期が続いているので「あれ?今?」というタイミングで出血する場合があります。
生理周期を整えている途中なので、身体が慣れるまで不正出血は起こり得るというわけ。基本的に、服用を開始してから3ヶ月は不正出血があっても様子を見て良いとガイドライン上に記載されています。
ただし「なかなか出血が止まらない」「血の量や匂いが気になる」という場合は、担当医に相談してみてください。
飲み忘れたら副作用がでるのか
服用を1~2日飲み忘れても、効果が落ちたり副作用が強く現れたりすることはありません。ただし飲み忘れによって、不正出血を誘発するケースがあるとの報告があるんです。
特に15~21日間も飲み忘れてしまうと、不正出血が起りやすくなります。
血栓症には注意が必要
重篤な症状には、血栓症があります。飲み始めてから3ヶ月以内に発症する恐れがあるので、気を付けなければいけません。
血栓症になると、血液が固まって血の通り道を塞いでしまいます。臓器にさまざまな障害をもたらす危険性があるので、血栓症はすぐに対処する必要があるんです。
特に40~50代になると、血栓症のリスクが高まります。50歳以上は、内服が禁止されています。
副作用を軽減するには
リスクを減らしたければ、お薬の成分について学ぶ必要があります。商品によって、成分の内容には違いがあるんです。
服用してみた商品が自分には合わないなと感じたら、ほかの商品を検討してみてください。
また飲み忘れの期間が長くなると、不正出血が現れやすくなります。毎日忘れずに飲むために、決まった時間に服用しましょう。忘れっぽいから不安…という場合は、休薬する必要がない偽薬入りの商品を選ぶのも方法の一つです。
自身に合った方法を見つけて正しい服用を心掛ければ、副作用のリスクを減らます。